- McKenzie, D. P. (1969), Speculations on the consequences and causes of plate motions, Geophys. J. R. Astr. Soc., 18(1), 1-32.
- Turcotte, D. L., and G. Schubert (2014), Geodynamics, 3rd ed., 636 pp., Cambridge Univ. Press, UK.
沈み込みカルキュレーター(試用版)
紹介
マントルの粘性コーナー流モデル(McKenzie, 1969)(図1)を用いて、任意の沈み込みの角度(傾斜角)に対して、「弧側コーナー」(マントルウェッジ)と「海側コーナー」(サブスラブマントル)のそれぞれで沈み込みプレートの表面にかかる流れ圧力、それによる揚力トルクを自動的に計算します。
図1.マントルの粘性コーナー流モデル(Turcotte and Schubert, 2014)。左側の上盤プレートの下に右側からもう一方のプレートが速度Uで沈み込んでいる。(a)沈み込み帯でのマントルの流れの概略図。(b)解析のために(a)を模式化した図.Arc cornerを「弧側コーナー」、Oceanic cornerを「海側コーナー」、沈み込みプレートの傾斜角(dip)をθ、「海溝点」をx=0、y=0の位置、「沈み込み線」を海溝点から傾斜角θをもって上盤プレート側に伸びる線とする。
解析
沈み込みプレートの傾斜角(θ)を入力して、沈み込み線上の任意の地点(xp, yp)に働く流れ圧力や揚力トルクを求めてみよう。θ以外のパラメータはとりあえずそのままでよい。- 註釈
- *1) 値が負のときプレートを持ち上げる
- *2) 値が正のときプレートを持ち上げる
- *3) Ngra=ρhgsin(θ)・r
- *4) 値が正のときプレートは垂れ下がり、正のとき持ち上がる
- *5) 値が1より大きいとき揚力トルクが重力トルクよりも大きくプレートは持ち上がる(Nlifがθによらず常に負の場合)